プライベートバンクはドイツ語圏かフランス語圏か?

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German Swiss makes the cake         
              ドイツ系スイス人がケーキを作り

Italian Swiss puts the cherries on top   
              イタリア系スイス人はサクランボをその上にデコレートし

French Swiss eats the cake          
              フランス系スイス人がケーキを食べる

これは良くスイス人の間で冗談として例えられている地域の国民性の比喩であります。
スイス人の約6割はドイツ語圏に居住し、かれらはまたとても真面目で控え目で勤勉な民族性を持っています。
一方でジュネーブを中心とする約2割を占めるラテン系の民族は彼らにとって美味しいところばかりを持っていきます。(笑)

さて、このことは今後銀行を選択する理由としてフランス語圏(ジュネーブ)の銀行を選ぶか、それともドイツ語圏の銀行を選ぶか(チューリッヒ、バーゼル)について、大きく影響してくると思います。

国際通の方はご存知と思いますが、フランス語圏のラテン系の民族はその特徴として、派手好きでプレゼン能力にたけて、声や動作も大きく一緒にいてとても楽しいかもしれません。しかしながらがら、かなりの場合の方々が、自己中心的でその場を繕うために出来ない事を出来るという場合も多く、一方で約束を守らないと色々と言い訳をして自分の非を絶対に認めようとしません。

一方ドイツ語圏のゲルマン系民族は、口数も少なく控え目なところが多く、一見地味ですが、確実に約束を守ってくれる実直さがあります。裏表もなく素朴で純情な人が多いように感じます。

個人的に過去に今まで多くの銀行を訪問し、多くのバンカーに逢いましたが直感的にこの人は信用に値すると100%思える銀行に口座を開き10年後の今の結果は本当に良かったです。そして、それはジュネーブではなくドイツ語圏の銀行でした。(個人的にそれまで複数のPBに口座を開きいろいろな体験をしてきた結論です。)
また、一方でラテン系のバンカーは時によって高圧的で、必ず絶対という事ない金融市場において絶対を連発したり、自分の気に入らない事があると顧客に対しても怒ったり、理想と現実の乖離がはなはだしい場合があり残念ながら大変失望し、口座を閉じた経験をしたこともあります。

また、これは日本からのスイスの駐在員の方々ともよく話題にするのですが、ドイツ語圏に駐在された日本の方々は、また再度是非スイスに駐在したいと思われるのに対し、フランス語圏に駐在された方は、自己中心的なフランス系瑞西人と生活に疲れ、再度スイスに駐在したくないと思われる方々が多いといわれています。
確かにジュネーブの中央駅の辺りはフランスの植民地の関係で黒人やアラブ人(中近東)が多く、また浮浪者も多くあまり治安的にも良くないように感じました。

以上、私見も入りましたが、私たちがまず重要だと思うのは、担当バンカーとの相性です。担当のプライベートバンカーが、理由は特にないけど直感的に
なんとなく気に入らない。相手が高圧的で遠慮してしまって相談したい事を相談できない何ていうことがあれば、それこそは本末転倒であります。

ひとりのクライアントとして

「相手と話しやすい。」
「大切なお金のことや、プライベートなことを相談できる。」
「人生において非常に大切な資産を託す事が出来る。」

と感じられるかどうかは、これからの皆様のプライベートバンク選びにおいて最も重要な要素の一つであると考えます。

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